アメリカのトランプ政権は少額の輸入品について、関税を免除する措置「デミニミス・ルール」を全面的に停止し、今月29日から品目に応じた関税などを課すことになった。今年5月以降、中国本土と香港からの輸入品については措置の適用をすでに取りやめていて、この対象を全ての国や地域に拡大することになる。ホワイトハウスは市場価格を下回る製品や違法な薬物などの流入を防ぐためだとしている。アメリカ政府の税関・国境警備局によると、去年この措置が適用された貨物は13億6000万件を超え、この10年間で10倍近くに拡大した。中国発のネット通販はこの措置を利用して事業を急拡大してきたが、トランプ政権の対応を受け、アメリカで販売する商品の値上げに踏み切った。