アメリカ・ホワイトハウスは、「トランプ大統領がインドのモディ首相と電話で会談した」と発表した。アメリカ側の発表によると、両首脳は両国の協力関係の拡大について協議するとともに、インド太平洋地域や中東、ヨーロッパの安全保障の問題などについて話し合ったという。そのうえで「ことし後半に日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4か国の枠組み『クアッド』の首脳レベルの会合をインドが主催して開き、クアッドを推進していく決意を強調した」としている。アメリカのバイデン前大統領は、地域で覇権主義的な動きを強める中国を念頭に、日米豪印4か国の枠組み「クアッド」を重視してきた。トランプ大統領はモディ首相との今回の電話会談を通じて、トランプ政権でもこの4か国による連携を引き続き強化していく方針を確認した形。一方トランプ大統領は会談で、「インドがアメリカ製の防衛装備品の調達を増やし、公正な2国間の貿易関係に向かうことの重要性を強調した」としている。