国内の主な自動車メーカー7社のことし4月から9月のグループ全体の中間決算が出そろい、5社で増収となった。一方で、米国では競争の激化で販売促進のための費用が増えているうえ、中国でも現地メーカーのEVとの価格競争が激しくなり、利益を押し下げている。こうしたことから最終的な利益では、トヨタ自動車が去年の同じ時期と比べて26.4%減って1兆9071億円、ホンダが19.7%減って4946億円、日産自動車が93.5%減って192億円となったほか、マツダが67.3%、三菱自動車工業が43.8%の減益となった。一方、日本やヨーロッパなどで販売台数が増えたスズキと、日本と米国で収益性の高い車種が売れたSUBARUは増益となった。自動車メーカー各社にとって円安が収益の押し上げ要因となる一方、米国や中国での競争激化が業績に影響を与える結果となった。