きょうのゲストは複眼経済塾・渡部さん。今回のテーマは「四季報のワードから株主総会を考える」。四季報には会社名・事業内容・業績・チャートがあり、注目ポイントはコメント欄。キーワードのヒット件数の増減により世の中のトレンドや注目ポイントを探る。例えば四季報コメント内の「PBR」のワードヒット件数の推移を見てみると、2022年は「0」だったものが2023年になって急激に増えた。これは東証が「PBR改革」を行ったため。2024年3月にピークとなり、昨年の株主総会の時期には「PBR改革」が注目ポイントとなった。2024年3月~25年3月のキーワードの増加率を見てみると、最も多かったのが「株主優待」、以下「政策保有」「DOE・累進配当」「構造改革」となっている。株主優待の実施社数と実施率の推移を見てみると、ずっと増加の一途を辿っていたものが2019年にピークを迎え、その後減り、再び増加傾向にある。株主優待が再び増加傾向にある理由の1つは、個人投資家をターゲットにしていること、2つ目は上場企業の時価総額を意識しているため。背景には上場維持基準が厳しくなっていることがある。プライム市場で時価総額100億以上、スタンダード市場で10億円以上という基準があり、しばらくは猶予期間があったが来年3月に基準を突破できれいなければ10月に上場廃止となる。現時点での調査でプライム・スタンダードで合計200社がこのボーダーラインに立たされている。そのため株主優待を多く取り入れ、株価上昇を狙っている。
渡部さんが注目する企業について紹介。1つ目は電子書籍卸で日本最大の「メディアドゥ」。先日開催された株主総会では「上場基準を満たしている」との報告があった。「メディアドゥ」の社長は「事業の概念をアップデートする」と話した。これまで電子書籍は国内向けだったが、今後は世界に展開していく。これまではマンガが中心だったが、翻訳技術向上によりテキストベースの文学などを世界に発信できるようになった。「メディアドゥ」の株価を表示した。
渡部さんが注目する企業について紹介。1つ目は電子書籍卸で日本最大の「メディアドゥ」。先日開催された株主総会では「上場基準を満たしている」との報告があった。「メディアドゥ」の社長は「事業の概念をアップデートする」と話した。これまで電子書籍は国内向けだったが、今後は世界に展開していく。これまではマンガが中心だったが、翻訳技術向上によりテキストベースの文学などを世界に発信できるようになった。「メディアドゥ」の株価を表示した。