2年連続の世界一を目指すドジャース。きのうから始まった地区シリーズは先に3勝したチームが次の「リーグ優勝決定シリーズ」に進出する。そして世界一を決める「ワールドシリーズ」へと続く。その前に立ちはだかるのが今年大谷とホームラン王を争ったシュワーバーや首位打者のターナー、MVPを2回獲得しているハーパーを擁するフィリーズ。そんな強力打線に挑むのがメジャー8年目、投打二刀流でポストシーズン初登板の大谷翔平。敵地シチズンズ・バンク・パークは赤一色と完全アウェー。初回、首位打者のターナーと激突する大谷。鋭く変化するスイーパーで空振り三振に打って取る。続くシュワーバーはライトフライ、続いてハーパーをピッチャーゴロに抑え、主軸が揃った初回を三者凡退に打ち取る。しかし2回に3点を失う。その瞬間、勝利を確信したように喜ぶフィリーズファン。そして5回、2・1塁と再びピンチを招くと、打席にはシュワーバー。3ボール・2ストライクのフルカウントからの6球目で空振り三振に仕留める。大谷は6回9奪三振の力投を見せ後につなぐ。その後チームは逆転。するとここまで4打席連続三振のバッター・大谷が珍しいセーフティーバントの構え。これには「朗希が(肩を)つくり始めているので、監督から『時間を稼いでほしい』とオーダーが出ていた」という理由があった。そして最後は粘ってフォアボール。そして9回、ポストシーズンから守護神を任された佐々木朗希がファールフライに打ち取り、日米通じてプロ初セーブをマーク。大谷もポストシーズン初勝利。日本人選手が先発勝利とセーブをあげたのはポストシーズンでは史上初の快挙。(ドジャース5-3フィリーズ)