パーキンソン病は運動機能をつかさどる神経細胞が急激に死滅する加齢性疾患。スウェーデン・ルンドに住むトーマス・マッソンさん(62歳)はパーキンソン病を患っていたが、肝細胞を脳に注入する臨床試験を受けた結果、ゴルフができるまで運動機能が復活したという。ノルウェーではアルツハイマー型認知症の臨床試験が進んでいる。細胞を若返らせる成分が豊富な「若者の血しょう」を輸血することで、神経細胞の死滅を遅らせ、新たな細胞を増やす試み。システン・ローセットさん(70歳)は8年前にアルツハイマー病を発症。半年前から臨床試験に参加し、4回の血しょう輸血を行った。半年前の記憶力検査では3つの単語しか思い出せなかったが、この日の検査では7つの単語を思い出すことができた。
