- 出演者
- 田所拓也 中川安奈 荻原次晴 柿谷曜一朗
フィギュアスケートの世界ジュニア選手権。男女通じて史上初の3連覇がかかる島田麻央は、日本の四季・花の美しさなどを表現しているプログラムを表情豊かに演じ、最後のスピンも最高の評価を得て2位に40pt以上の差をつけて優勝した。
オランダで行われたスピードスケートのW杯最終戦。高木美帆はここまで5戦すべて優勝している女子1000メートルの最終戦の優勝は逃したが、1500メートルに続き2種目で総合優勝を決めた。
岐阜・郡上市で行われたスノーボードハーフパイプの全日本選手権。男子は平野流佳がW杯3シーズン連続種目別優勝の実力を見せた。
女子は北京オリンピック銅メダリストの冨田せながただ1人90点台となる93.50をマークし、3年ぶり4回目の優勝をきめた。
ウィンタースポーツに荻原は「ミラノ・コルティナ五輪まで1年切ってる中でアスリートたちの活躍が希望を持てる」とコメント。注目しているウィンタースポーツに関して柿谷は「現役中は他のスポーツを見る時間が無かったが、引退したので、スキーやスノーボードは挑戦してみたいなっていう気持ちがある」とコメント。
ノルディックスキー世界選手権。大会結果は来年のオリンピックの代表選考に関わる。荻原は「調子の良い選手、調子が上がらない選手、ともに不安な気持ちでいると思う。調子の良い選手は来年までこれが続くのだろうか、調子が上がらない選手は来年間に合うのだろうかという気持ちになると思う。調子の良い選手は現状維持にならないように、調子を上げたい選手は試行錯誤することが大切だと思う」等とコメント。
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- ノルディックスキー世界選手権
ノルディックスキー世界選手権。メダル獲得に期待がかかる注目の1人が、ジャンプ男子の日本のエース、小林陵侑。先月、世界選手権を前に行われたワールドカップ札幌大会で2連勝と調子を上げて今大会に臨んでいる。日本時間きょう早朝、ジャンプ男子ノーマルヒルの予選が行われた。小林はジャンプに有利な向かい風の中、95メートル50をマーク。18位で予選を通過した。その他の日本勢も決勝進出。
(中継)ノルウェー・トロンハイム。中継の解説を務める原田雅彦に話を聞く。小林陵侑は非常に調子を取り戻して自信満々で乗り込んでいる。ノーマルヒルは苦手意識のあるジャンプ台でもある。助走の滑りや飛び出しの角度を淡々と探っているように見える。試合を期待している。
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- トロンハイム(ノルウェー)小林陵侑
先月中旬、札幌市の大倉山ジャンプ競技場。小林陵侑はスポーツウェアのモデルとして、撮影に臨んでいた。世界選手権について、小林陵侑は、唯一取っていないタイトル、ヒルサイズ超えのビタランを目指しているなどと話した。北京五輪では金メダル、ワールドカップでは日本男子最多通算34勝、総合優勝2回。世界選手権にはこれまで4回出場し、最高成績は前回大会の銀メダルにとどまっている。先月下旬、小林陵侑は長野県で、合宿に臨んだ。ヨーロッパで調整する代表チームには合流せず、シーズン中に1人で合宿するのは異例のこと。助走の姿勢と飛び出しのタイミングを確認していた。シーズン前半はこの部分が安定せず、結果が出ない試合が続いていた。イメージ通りの動きができるまで調整を続けた。小林陵侑は、この合宿では、普段はほとんどやらないというクロスカントリーを取り入れた。長野のパウダースノーを味わいたいという。小林陵侑は、リフレッシュしようと、ジャンプのことを考えずに過ごしてきた、イメージもはっきりしてよかったなどと話した。世界選手権ノーマルヒル決勝は3時間後に行われる。
小林陵侑はこのあと、ノーマルヒルから団体戦、ラージヒルに出場する。金メダルの可能性について、原田は、ラージヒルに入っていくと可能性は高まっていきそう、試行錯誤を重ねた重心の位置や角度がラージヒルでは生かされる、空中での匠なスキーの操作で距離を伸ばして、金メダルをとるのではないかなどと話した。精神面については、数々のタイトルを獲得している選手だから、弱いということはない、今回の調整がモチベーションを上げていると思うなどと話した。
ノルディックスキー世界選手権。女子は、団体が行われ、高梨沙羅らが登場した。1回目、日本の3人目は伊藤有希。90mを超えるジャンプをマーク。4人目は、高梨沙羅。95m50のビッグジャンプで、日本は5位につけた。2回目のジャンプでは追い風が強まり、不利な状況に。日本は飛距離を伸ばせず、5位に終わった。高梨沙羅は、何でこういうジャンプになったのか、反省しないといけないなどと話した。
複合男子ノーマルヒル。前半のジャンプでは、北京五輪団体銅メダルを獲得した山本涼太。99m50を飛んで2位につけた。コンパクト方式で行われたクロスカントリー。トップと6秒差でスタートした山本涼太は、ラスト1周までは1.2秒差の6位に食らいつく。上位がペースを上げると順位を落とし、11位でフィニッシュした。山本涼太は、メダル争いにもれてしまった、しっかり反省してまた試合に向かっていくなどと話した。
荻原次晴は「渡部は今シーズン当初、体調不良で試合に出ることができなかった。ジャンプを見るかぎりでは、だいぶ体調よくなってきている。」など評価した。
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- 渡部暁斗
一方、今大会の女子では、双子の葛西姉妹が活躍、姉の葛西優奈が金、妹の春香が銅メダルを獲得した。荻原さんは「双子で切磋琢磨し合うことで、良い相乗効果が生まれている」など話した。
来年のオリンピックに向けて、日本勢への期待について、荻原は「前回の北京で日本は全体で18個と最多のメダルを獲得した。次回はそれを上回る活躍を期待したい」などコメントした。
サッカーJ1第4節。ともにJ2から昇格したファジアーノ岡山と清水エスパルスが対戦。清水エスパルスの住吉ジェラニレショーンとファジアーノ岡山の木村太哉にゴールが生まれたものの、両チームの粘り強い守備のためドローに終わった。岡山1−1清水。
ここまで勝ちがない浦和レッズはホーム開幕戦で初白星を目指し柏レイソルと対戦。柏レイソルは先制点を獲得した後さらにクロスに合わせる形で垣田選手がゴールを決め、試合を優位に進めた。一方浦和レッズは5万人のサポーターの願いを受けて、攻め続けるもゴールが遠く、2-0で柏レイソルが勝利した。初勝利はきょうもお預けとなった。勝ったレイソルが勝ち点を10に伸ばして、得失点差で首位に浮上した。
Jリーグから日本代表入りを目指しているのがFC東京の38歳、長友佑都。開幕2戦目の町田ゼルビア戦、同じく代表をねらう23歳望月とのマッチアップ。指揮官が見つめる中ボールが僅かに離れた瞬間を見逃さない。熟練の守備で健在ぶりを示した。しかし、長友が己に求めるステージはもっと高い所にある。4大会連続で出場したワールドカップではレギュラーとして常にチームの象徴的な存在だった。今回のアジア最終予選はメンバー入りも全試合でベンチ外で仲間をスタンドから見つめた。同じポジションではヨーロッパで活躍する攻撃に秀でた選手が起用されSNSでは38歳のディフェンダーの招集に批判的な意見も上がる。その現状について「全く焦っていない。ワールドカップでは誰よりも強い。」と自信を見せている。その自信はどこから生まれてくるのか。1月のキャンプ、長友は別メニューで調整を進めていた。頭の中から、あの大舞台で見た景色が離れることはない。ワールドカップでマッチアップする規格外のスピードと技術を持つ相手をイメージしていた。体をいじめ抜いた3週間のキャンプ、表情には、疲労の中に充実感がにじんだ。戻ってからも実戦形式でワールドカップを見据えた守備の動きを落とし込む。次のアジア最終予選は3週間後、代表選考は大詰めを迎えている。きのうの鹿島アントラーズ戦では砂浜の高負荷トレーニングで鍛えた強靭な足腰を活かした速攻を見せた。駆け抜ける先にあるのは日本選手として前人未到の5大会連続のワールドカップ。日本代表はこのあと、メンバー発表を経て、次の試合は今月20日のバーレーン戦。勝てば長友が目標としているワールドカップへの出場が決まる。