中国側のレアアースなどの輸出管理に対抗しアメリカ・トランプ大統領が「100%の関税を課す」と発表したことに対し、中国・商務省は報復も辞さない構えを見せた。商務省の報道官は、「アメリカが独断専行を続けるなら、中国も断固として相応の措置を取る」との談話を発表した。今月末には韓国で開催されるAPEC首脳会議にあわせ、トランプ大統領と習近平主席との会談も模索されていた。会談中止をちらつかせ揺さぶりをかけるトランプ氏に対し、中国も徹底抗戦の構えを崩さない。中国・商務省は、レアアースなどの輸出規制について「法律に基づいた正常な行為で、影響は限定的だ」と主張。そのうえで、先月の米中協議後もアメリカが中国船に港湾使用料を取る措置を強行しようとしていることなどを念頭に「アメリカが協議の雰囲気を壊している」と不満を述べている。アメリカと中国は今年5月に、互いに100%の関税の応酬を停止することで合意したが、来月10日に終わる停止期間が延長されるかは不透明になってきた。
