1878年に創業した割烹家 一直を取材した。元総理の犬養毅の書、高村光雲の作品などを鑑賞しながら、絶品の料理がいただける。SNSでは店の味が高く評価され、外国人観光客にも知られた店だという。江原正剛さんが7代目として腕をふるい、姉の安基子さんが接客を担当。父で6代目の仁氏は90歳の今も厨房に立つ。看板メニューは1日限定10食の「鯛茶漬けせっと」。豊洲で仕入れた鯛を使っていて、刺し身を半分ほど味わったら、残りでお茶漬けに。店の初代は埼玉・鴻巣で茶店を営んでいたが、上京した3代目が出店。4代目の頃には食通として名高い北大路魯山人、画家の横山大観らが店にやってきたという。
バブル期、店の売上は好調だったが、細川護熙元総理が古い料亭政治からの脱却を掲げた。2000年、国家公務員倫理法により、利害関係者からの接待が禁止に。料亭の客離れはより進むこととなった。東日本大震災、新型コロナウイルスと危機に直面してきたなか、6代目は「美味しかった、ありがとうと言われるのが何よりも喜び」、正剛さんは「わざわざ来て良かったと思ってもらえるように頑張っていくだけ」と語った。
バブル期、店の売上は好調だったが、細川護熙元総理が古い料亭政治からの脱却を掲げた。2000年、国家公務員倫理法により、利害関係者からの接待が禁止に。料亭の客離れはより進むこととなった。東日本大震災、新型コロナウイルスと危機に直面してきたなか、6代目は「美味しかった、ありがとうと言われるのが何よりも喜び」、正剛さんは「わざわざ来て良かったと思ってもらえるように頑張っていくだけ」と語った。