パリ五輪。平和の祭典とされるオリンピックだが、今回はロシアによるウクライナ侵攻が続く中での開催となった。初出場となるサッカー男子ウクライナ代表が初戦に臨んだ。首都キーウには、パブリックビューイングの会場が設けられた。試合には敗れたが、集まった人たちは、困難な状況の中、大会に臨む選手たちを称えていた。IOC(国際オリンピック委員会)バッハ会長は委員会の総会で「何十億もの人々がパリオリンピックを希望や団結の象徴として待ち望んでいる」と強調していた。フランスでは、平和への強い願いから、聖火リレーに参加した100歳の金メダリストがいる。シャルルコストさんがメダルを獲得したのは、第2次世界大戦後、初めてのオリンピックとなった、1948年のロンドン大会、自転車競技だった。戦争中には海軍学校に動員されたというコストさん。世界から戦争がなくなり、すべての人に平和が訪れてほしいという思いを胸に、聖火をつないだ。「オリンピックは友情と仲間意識の集まり。それが平和をもたらすなら素晴らしい」と話した。