ドイツの連邦議会で6日、今年2月の総選挙で勝利した保守政党の党首メルツ氏を首相に選ぶ投票が実施されたが、1回目の投票では賛成票が過半数に届かず選出されなかった。メルツ氏が1月に移民政策に関する決議案を極右政党の協力を得て可決させたことに反発する議員が造反したとみられている。しかし、その約5時間後に行われた2回目の投票では賛成票が過半数を超えて。メルツ氏が新首相に選出された。地元メディアは1回目に造反した議員が混乱を防ぐために賛成に回ったなどと伝えている。首相に就任したメルツ氏だが、ウクライナ侵攻への対応や関税など課題が山積する中、厳しい船出となっている。