ECBは30日の理事会で4会合連続となる利下げを決定した。ユーロ圏の経済に暗雲が垂れこめる中、物価より景気回復を優先した形となる。ECBは今回、政策金利として重視する中銀預金金利を0.25ポイント引き下げ、2.75%にすることを決めた。ラガルド総裁は記者会見で、ユーロ圏の経済は「短期的に弱い状況が続く」との認識を示した上で今後も利下げを続けることを示唆した。これに先立ち発表されたユーロ圏の去年10月~12月期の実質GDP速報値は、前の期と比べ横ばいで市場予想を下回った。特に主要国のドイツ・フランスはそれぞれマイナス成長に転落している。