米国・バイデン大統領は黒人の学生が多く通うモアハウス大学の卒業式で演説し、重要な支持層に自らアピールした。若い黒人有権者、とりわけ、重要な票田である男性有権者の支持を取り付けようとした。大統領が卒業式の演説を行ったモアハウス大学は歴史的な黒人の男子大学。大統領は黒人男性が米国を未来へ導くのを助けてくれるとして、全米の大学で激しい抗議デモが起きてから初めて学生に語りかけた。学生たちはイスラエルのガザ地区での戦闘への大統領の対応を無言で抗議。大統領に背を向けて座るなどした。卒業生総代は独自のメッセージを伝え、ガザ地区での即時、かつ恒久的な戦闘休止を求めた。モアハウスの学生たちの大統領に対する評価は分かれているという。最近の世論調査によるとバイデン大統領の支持率は50歳以上の黒人有権者で85%、50歳未満になると64%に下がる。全米ライフル協会から重要な支持を取り付けたトランプ氏はバイデン氏が導入した銃規制を撤廃した。バイデン大統領はミシガンを遊説し、全米有色人種地位向上協会で演説して、黒人有権者への支持を訴える。