追い上げるハリス副大統領をトランプ前大統領がけん制する中、あすから民主党大会が始まる。党大会が開かれる米国・シカゴからワシントン支局・市原安輝子記者が解説「党大会を前に、民主党全国委員会のトップは、NHKの取材に対して“勢いはすでにわれわれの側にある”と話していて、シカゴで取材をしていても民主党支持者らの熱気や期待の高まりを感じる」、11月の選挙まで勢いは維持できるのか「現段階で見通すのは難しい。民主党としては、期待が先行する形で世論調査の支持率が伸びる中、刷新されたイメージをさらに強調し、支持を広げていきたいところ。ただ事実上の公約となる党の政策綱領は、バイデン政権の方針を基本的に踏襲するという見方が出ている。共和党側は、ハリス副大統領がこの3年間、副大統領として国境管理やインフレ対策などに適切に対応できていなかったと攻撃を強めている。政策綱領にハリス副大統領らしさが反映されていないと受け止められれば、有権者の期待がしぼむだけでなく、共和党側からの新たな攻撃の材料になる可能性もある。党大会を通じてハリス副大統領が党を結束させ具体的な政策でどこまで有権者に響くメッセージを発信できるかが、今の勢いを維持できるかの焦点となりそう」。民主党の党大会は4日間の日程で、初日には、事実上の公約となる党の政策綱領を採択する見通し。最終日には、民主党の大統領候補としてハリス副大統領が演説する。期待が先行する今の勢いを、支持の維持、拡大にまでつなげられるのか。あすからの民主党大会で何を語るかにかかっている。