日本製鉄による米国の鉄鋼大手USスチールの買収計画について、ハリス副大統領は民主党の大統領候補に指名されてから初めて言及し、買収に反対する姿勢を表明した。大統領選の激戦州、東部ペンシルベニア州を訪れたハリス副大統領はUSスチールの本社があるピッツバーグで日本製鉄による買収計画に反対するUSW(全米鉄鋼労働組合)のメンバーらを前に演説、自らも買収に反対する姿勢を示し、支持を取り込みたい狙い。買収をめぐっては共和党の大統領候補であるトランプ氏も今年1月反対を明言している。ハリス氏の発言を受けきょう日本製鉄は計画を引き続き進めていくとするコメントを発表、年内に買収を完了する目標についても変更はないとしている。