米国のトランプ次期大統領が、選挙後初の演説で、勝利を自画自賛した。一方、保健行政のトップに、ワクチン懐疑派のケネディ氏を起用。新政権の人事がさらに波紋を広げそう。期待高まる会場に、トランプ次期大統領を呼び込むのはハリウッド俳優のシルベスター・スタローン氏。あいさつでは、トランプ氏を自身の代表作、ロッキーの主人公になぞらえた。トランプ氏は演説で大統領選挙の大勝を自画自賛した。会場にいたイーロンマスク氏、11日にイランの国連大使と会談したと、ニューヨーク・タイムズが報じた。イランと米国の緊張を緩和する方法を話し合ったということで、早くもその存在感を示している。さらにこの日、保健行政のトップである厚生長官に、ケネディ元大統領のおいであるR・F・Kジュニアことロバート・ケネディ・ジュニア氏の起用が発表された。ケネディ氏はコロナワクチンが突然死を引き起こすと主張する本を宣伝するなど、ワクチン懐疑派の活動家としても知られている。市民からはケネディ氏に対して好意的な声も聞かれたが、逆に「感情ではなく科学に基づいてほしい」といた懸念する意見も聞かれた。CNNは、ケネディ氏について、「この数年、米国で最も著名な反ワクチンの陰謀論者の1人であり、ワクチンの安全性と有効性について、誤った陰謀論をたびたび広めてきた」と評している。