G20サミット20の国と地域の首脳会議に出席するためブラジルを訪れている石破総理大臣は18日、英国・スターマー首相と会談して外務経済担当の閣僚による協議の枠組み経済版「2プラス2」の新設で合意した。日本が経済版「2プラス2」を設置するのは米国に次いで2カ国目。関税の引き上げなど保護主義的な政策を掲げるトランプ氏の大統領人を見据え連携を強化したい狙いがある。トランプ氏は米国への輸入品に対して10%~20%の関税を課すと訴えている。実施された場合、日本と英国だけでなく世界経済に大きな影響が避けられない。これに備えるためにも日英が協力して対応したい考え。G20サミットに出席した石破総理は法の支配に基づく国際秩序の維持、強化を訴える。ロシアによるウクライナ侵攻については「国際秩序に対する明確な挑戦」として非難。ロシアと北朝鮮による軍事協力について「深刻な懸念」を表明。G20サミットには米国と対立する中国やロシアに加えてブラジルやインドなど中国が取り込みを図る新興国や途上国、グローバルサウスと呼ばれる国々も参加。どこまで意見が集約できるかが焦点。