プラスチックによる環境汚染を防ぐための初めてとなる国際条約の案はまとまるのか。生産量の規制などを巡って意見の対立が続き、最終日を迎えたまもなく最後の全体会合が行われる予定。交渉の会場となっている韓国・プサンから中継。焦点となっているプラスチックの生産量の規制について、きのうは各国の代表が夜を徹して非公式の協議を行ったが、示された素案では、世界的な削減目標を設け、各国が目標達成のために取った対応やデータを報告するという案と、プラスチックの原料となる石油の産出国などが規制に強く反対していることを踏まえ、条約に盛り込まないという案の対照的な2つの選択肢が残ったまま。一部の交渉関係者からは、“今回合意するのは難しい”という声も聞かれるようになっているが、一方で、環境問題に消極的とされる米国のトランプ次期大統領が就任すれば、さらに交渉は難しくなるという見方も出ている。残された時間が少なくなる中で、各国のぎりぎりの交渉が続けられている。