今日のテーマは「来年はデフレギャップ解消なるか」。武田さんは「デフレギャップというのは、物価の下押しになる過剰な供給のことで、デフレ圧力のベースになるものです。モノ・サービスの需要と供給の差を表し、『需給ギャップ』という表現をされることが多いです。今年の日本経済は、年前半で景気が停滞し、年間成長率がマイナスになる可能性もあるのかなと見ています。足を引っ張ったのは個人消費と輸出などですね。今年に入ってデフレギャップは拡大していて、円安などで個人消費が落ち込んだ影響が大きいですね。今まで、一般的に円安は景気にプラスと言われていましたが、今回の円安局面はその動きがあまり見られませんでした。今まで、円高対策で価格の変化にさらされやすい製品は、国内生産をやめて海外に持っていっていましたが、それで円安の恩恵を受けにくくなっていますね。来年の輸出は、トランプ関税の影響が気になるところで、内需の動きが重要となりますね。今年の個人消費は悪かったですが、インフレ率は2%程度まで落ち着いてくると思います。物価が収まってくればマインドも回復してきますし、2025年は1%程度の伸びは期待できるのでは」などと話した。