米・バイデン大統領は退任を前に国民に向けた最後の演説に臨み、コロナ禍から経済の再建を成し遂げたとして雇用を創出したなどと成果を強調した一方、権力が一部の富裕層に集中することで「民主主義全体を脅かしている」と警告した。米国メディアは「トランプ氏やイーロン・マスク氏らを念頭にした発言」と伝えている。トランプ氏が大統領選で勝利したことで、2021年の議会襲撃事件などで起訴されながらも責任があいまいになったことが背景にあるとみられ、バイデン氏は、大統領の権限は「絶対的なものであるべきではない」と訴えた。