ロバート・ケネディ・ジュニア氏はジョン・F・ケネディ氏のおいに当たり、長年環境問題に取り組んできた。ケネディ氏が掲げているのが“MAHA”。医療関係者などからは理解や共感の声がある。一方で物議を醸しているのがテレビやSNSでの発言。「ワクチンは自閉症の原因」と発言しているがCDCはワクチンと自閉症の関連性を否定している。アメリカの誤情報監視団体によると96の誤情報が確認されたとしている。トランプ氏はケネディ氏を厚生長官に指名した理由について「誤情報・偽情報を流してきた食品業界と製薬会社に苦しめられてきた。ケネディ氏はアメリカを再び偉大で健康な国にするだろう」などと述べている。しかし約2万人の医師らが就任拒否を求めている。米公衆衛生協会・ジョージズ・ベンジャミン医師は強い懸念を示す。ケネディ氏の根拠のない情報は日本でも広まっていて、結核予防会・尾身茂理事長は「しっかり科学的な知見をもとに、いろんな判断をしてもらうことが公衆衛生に関わる人たちの責任で、それが求められている」と話す。ケネディ氏が厚生長官に就任するには議会上院の承認が必要となる。