テック業界の一大集積地、米国・カリフォルニア州。大都市サンフランシスコは街自体もテクノロジーの最先端を進んでいる。AIを搭載した自動運転タクシー「ウェイモ」。グーグルの親会社・アルファベット傘下の企業が運営。米国の大都市で最も裕福なサンフランシスコ。足もとではとてつもない貧困と絶望が広がっている。ホームレスを支援する団体によれば、サンフランシスコのホームレスにとって問題なのは家がないことだけではなく、ドラッグだという。最大の問題は合成麻薬「フェンタニル」。このフェンタニルの過剰摂取で命を落とす人が少なくない。支援によって使用者は少なくなっているが、拒絶されるケースも多い。
仕事を持っていても家で暮らせない人が大勢いる。2年前からキャンピングカーで暮らしている男性。ピザなどのデリバリーで生計を立てている。キャンピングカーの中の家財道具はほとんど拾い物。ただ投票には行けなかったが、彼はトランプ氏を指示するという。民主党の牙城であるサンフランシスコでもトランプ支持は1.5倍以上に増えている。