アメリカのトランプ大統領は当初「今月4日からメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課す」としていたが、両国との協議の結果「関税措置の発動を一時停止し、それぞれ1か月後に判断する」としていた。その期限を来週に控える中、トランプ大統領は記者団から対応を問われ、来月から両国に関税を課す意向を示した。関税措置を発動させる姿勢を見せることで、貿易や不法移民対策などの面で両国から譲歩を引き出す狙いがあるものとみられる。またトランプ氏は「われわれはカナダ、メキシコだけでなく、多くの国々からひどい扱いを受けてきた。誰かが関税を課すならばわれわれも関税を課す」と述べ、貿易相手国が高い関税を課している場合、その国からの輸入品に対する関税を同じ水準に引き上げる「相互関税」の導入にも、改めて意欲を示した。