アメリカのトランプ大統領は1日、英語をアメリカの公用語に指定する大統領令に署名した。ホワイトハウスは英語を公用語とすることはコミュニケーションを円滑にするだけでなく共通の価値観を強化しより結束力のある効率的な社会を作ることにつながるとしている。今回の大統領令では政府機関の文書などで英語以外の言語を使用することは引き続き認める一方で英語を話さない人がサービスを利用しやすいよう政府機関などに言語の支援を義務づけた2000年の大統領令は廃止される。アメリカの有力紙、ワシントンポストによるとトランプ政権はことし1月の就任直後にホワイトハウスの公式サイトのスペイン語版を削除していたということだ。ワシントン・ポストはアメリカでは78%以上が家庭で英語だけを話す一方で英語以外の言語を話す人もおよそ6800万人いるとしている。アメリカでは現在、30州以上が英語を公用語に指定しているということだが連邦政府が公用語を定めるのは、およそ250年の歴史で初めて。