イランの核開発をめぐるアメリカとイランの協議は、トランプ政権のウィトコフ中東担当特使とイランのアラグチ外相によって今月12日、中東のオマーンで行われる見通しになった。実現すれば、今年1月にトランプ政権が発足して以降、アメリカとイランによる公式な協議は初めてとなる。トランプ大統領はイランが参加を拒否すれば相応の結果を伴うと明確にしている。今回の協議で合意に至るかは不透明だが、すくなくとも公にはイランの外交当局はオープンな姿勢を持っている。アメリカとイスラエルはこれまで、イランの核開発をめぐる攻撃の可能性も示唆している。交渉に進展がなければ、イスラエルが単独で行動に出るのではないかという憶測もあった。今回、トランプ大統領とネタニヤフ首相との会談を受けて発表されたとのことで、ガザ地区の戦闘に対処する中、イスラエルが少し犠牲を求められた可能性も推察される。