数ヶ月のうちに政府の要職から退くという報道もあるイーロン・マスク氏だが、ある地域を市として独立させ、そのトップに就任する可能性が取り立たされている。マスク氏がCEOを務める「スペースX」のロケット発射基地「スターベース」は、メキシコと国境を接するテキサス州にある。アメリカメディアによると、その広さは約40ha。東京ドーム8.5個分相当。正確なエリアは公表されていないが、アメリカメディアが入手した資料によると、市の大きさは約380ha。時事通信によると、市民となるのは基地内に住んでいるスペースXの従業員ら約500人。「市」として独立するかの住民投票が来月3日に行われる。仮に独立した場合、市長は選挙で選ばれるが、その最有力候補がマスク氏。ロケット発射基地では大型宇宙船「スターシップ」の打ち上げが一昨年から行われているが、8回中4回は空中分解するなどして失敗に終わっている。朝日新聞によると、FAA(米連邦航空局)に年間25回の打ち上げを申請。アメリカメディアによると、「市」となれば打ち上げ時の道路などの封鎖が容易になるとみられる。ただ、発射台周辺は野生動物保護地区となっており、絶滅危惧種が生息しているという。環境活動家らは打ち上げ失敗で絶滅危惧種の生息地に金属などが撒き散らされたと主張している。地元の市民団体はマスク氏は街を統治すべきではないと訴えている。