UAEで開かれているCOP28。脱炭素の技術を持つ各国のスタートアップ企業の展示コーナーでは、日本からは、国別で最多の10社が出展している。燃やしても二酸化炭素が出ないことから、次世代の燃料としても期待されるアンモニアを、特殊な触媒を使って、安全かつ低コストでの製造を可能にしたという企業もある。会社は、この技術に注目するUAEの国営石油会社と協業することを検討している。ペットボトルのリサイクル技術を持つ川崎市の企業は、ケミカルリサイクルという技術を開発した。化学物質で、ペットボトルを分子レベルに分解し、活性炭などで不純物を除去する。新品と同等の品質に再生することができ、繰り返しリサイクルが可能だ。二酸化炭素の排出量は、約半分になるという。この会社は、UAEの企業と協力して、大規模な工場の建設を目指している。太陽光の発電コストが日本の4分の1と、工場の稼働コストを安くできるとみている。日本とUAEは、ことし1月に、両国の企業同士の関係づくりに向けて、新たな政府間の枠組みを設け、連携を強化している。