きょうの東京株式市場で日経平均株価は一時2000円以上値下がりし、取り引き時間中としては過去3番目となる記録的な下落幅となった。背景には米国の景気減速への懸念が急速に強まったことがある。1日に米国で発表された製造業の景況感や雇用関連の経済指標が予想よりも悪かったことに加え、米国の株価上昇を支えてきた半導体などハイテク関連の銘柄が売られニューヨーク市場で主要な株価指数が大幅に下落した。これを受けて東京市場でも米国の景気が減速すれば日本にも影響するのではないかという見方が広がりリスクを避けようという売り注文が膨らんでいる。市場関係者は「外国為替市場で円高ドル安が進む中で企業業績の先行きへの懸念も重なり、投資家の心理が急激に冷え込んでいる」と話している。林官房長官の会見「政府としては引き続き緊張感を持って市場の動向を注視するとともに経済財政運営に万全を期していきたい」などとした。