東京ディズニーシーに新エリアがオープンするなどテーマパーク業界は開業、拡張ラッシュ。物価高で消費者の節約志向が高まる中、売り上げを伸ばし続けるテーマパーク業界の魔法の力に迫る。東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」。ディズニー映画「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「ピーターパン」の世界を再現。着工から5年、投資額約3200億円と開業以来最大の開発。こだわりは映画の世界への没入感。このエリアに入るには東京ディズニーシー入場後、アトラクションに乗るためのスタンバイパスまたは有料のチケット取得などが必要。「アナとエルサのフローズンジャーニー」「アレンデールロイヤルバンケット」を紹介。去年としまえん跡地に「ワーナーブラザーススタジオツアー東京メイキングオブハリーポッター」、ことしは「イマーシブフォート東京」がオープン。ことし後半、ユニバーサルスタジオジャパンでは「ドンキーコングカントリー」を追加、テーマパークがなかった沖縄でもJUNGLIAが開業予定。遊園地、テーマパークの売り上げは去年過去最高を記録。物価高の影響もありチケット代などが値上がりする中でもなぜテーマパーク市場は順調なのか。桜美林大学ビジネスマネジメント学科教授・山口有次が「単価が大きく上昇。テーマパーク市場は潜在需要があり続けている市場で、推し活のようにいくらでも払うことを惜しまない人が確実に存在。宿泊も含めて非常に大きな消費が生まれている」とコメント。「中小のテーマパークは明暗が分かれていて、特に地方は難しい」と指摘。ことしのゴールデンウィークの入場者数が去年比1.5倍となり、地方でも売り上げを伸ばすのはヨーロッパの街並みを再現した長崎県佐世保市のハウステンボス。これまで経営破綻、HISによる再建、売却など試練の連続だったが2022年、3年ぶりの黒字に。インバウンドだけでなく国内からの入園者が増えている。去年ブランドの再構築を決断。オープン当初からの強みである張りぼてではなく本物の建物。パーク内外にあるヨーロッパの世界観をそぐ看板を撤去。改善すべき場所は1000か所。新しいアトラクションや噴水ショー、水遊びが楽しめる新エリアも誕生。