経営統合に向けて協議を進めているホンダと日産自動車は、来週にも基本合意書を締結し、具体的な交渉に入る見通し。関係者によると、持ち株会社を設立したうえで両社を傘下に収める方向で検討していて、出資比率や統合に向けたスケジュールなどが焦点となる。30年以上にわたって自動車業界を見てきたナカニシ自動車産業リサーチ・ 中西孝樹さんは、自動運転などソフトウエアの比重が増していることを念頭に、今回の経営統合に向けた動きについて「自動車がハードウエアではなくソフトウエアに変わってきている。大きなスケールにもっていかないと何兆円もの投資を個社でまかなうのは極めて難しい。伝統のある2社がプライドとか自分たちのやり方に固執せず、全く新しいものにチャレンジしていく必要がある」と述べた。経営統合が実現すれば規模は拡大することになるが、時代の流れを見据え、消費者のニーズを捉えた商品開発ができるかどうかが鍵となる。
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