22日、ヒンドゥー教の聖地インド・アヨーディヤでラーム寺院の落成式が行なわれた。石造りの3階建てで、建設費は約320億円だという。建設を主導したのはモディ首相で、夜にはライトアップされ多くのヒンドゥー教徒が訪れた。モディ首相が無数の犠牲と語った理由は、約30年前の事件にある。この場所には16世紀に建造されたイスラム教のモスクがあり、1992年12月6日にインド人民党の支持者らが破壊した。これをきっかけに全国に暴動が拡大され、2000人超のイスラム教徒が命を落とした。再び宗教間対立が起こることを懸念し、日本の外務省はインド在留日本人などに注意喚起している。