ニッセイ基礎研究所・井出真吾さんがスタジオで解説。井出さんは「日経平均予想レンジ:3万8600円~3万9200円。先週末の大幅下落の反動も期待される。特に半導体株の買い戻しが入りそう。今週金曜日日本では東京都区部5月の物価、米国ではPCE(個人消費支出)デフレーターの発表を控え、日米の金融政策をめぐる警戒感から買い戻しは限定的になるのでは。会社側の見通しがだいぶ慎重な様子がうかがえる。日経平均は会社予想のEPSに引っ張られ上値が重い。5~6%の増益に達するには、グローバルの景気が失速しないこと。特に米国は高金利が続きそうなので、景気のスローダウン、ソフトランディングなら問題ないが、市場が想定している以上に景気が悪くなると厳しくなる。日銀が早期の追加利上げに踏み切り、急速な円高となると輸出企業を中心に業績下押し圧力になるが、こうしたリスクさえ顕在化しなければ、業績見通しが上方修正され4万円回復、年末~年明けにかけて4万円台定着が見込めるようになる」などと話した。