ワンプレート冷凍食品の圧倒的人気No.1はニップン「よくばり御膳 五目ご飯と鶏と野菜の黒酢あん」。5種類の野菜が100g入り、13品目の食材を使用し、約6分間の温めで完成。冷凍食品ジャーナリスト・山本純子さんは「1回のレンチンで全部うまく仕上がるのはとても大変なことで、開発者の技術、開発努力がつまってる」と話した。開発の秘密を探りに10年以上前に一食完結型の商品開発を開始したニップンを訪れた。ニップンマーケティング本部商品開発部主席・野田淳一さんによると、試作の中で一番苦労したのがトレーの形状だという。問題「1回の温めで全ての料理をおいしい状態にするためのトレーに隠された秘密は?」。正解「トレーの角を傾斜にしている」。熱が集中しやすいトレーの仕切りの角を落として傾斜をつけることで温めムラを抑えた。レンジの温め後にご飯がふっくらするように冷凍前の炊き方や水の量を調整した。アツアツにするとおいしい食材をレンジで一番温まりやすい場所に置くなど食材の配置を工夫した。ニップンの工場では1つ1つ手作業で決まった配置になるよう詰め作業をしている。
