ウナギは年間2億尾以上市場に出回っており、持続可能性として完全養殖ウナギに期待が寄せられている。今月末から完全養殖ウナギのかば焼きがインターネットなどで1尾5,000円程度で試験販売される。大分県の水産会社は国の水産研究・教育機構の技術指導を受け、4年前から完全養殖に取り組んでいる。完全養殖とは孵化の状態から始め、成魚になるまで育てて出荷することであり、育てるサイクルを繰り返すことになる。ニホンウナギは当初卵からの育成は困難であったが、養殖技術の進歩により年間約1万匹のシラスウナギを安定育成可能となった。ウナギは絶滅危惧種に指定されており、天然のニホンウナギの漁獲量は1961年には3,387トンであったが、2024年には52トンとなり60分の1以下となり、ほとんどは養殖となった。ウナギの完全養殖は1960年代から研究が開始され、2010年に卵から育てたウナギの卵を孵化させ世界初の完全養殖に成功したが、当時は資金面での課題で、2016年度には1匹あたり4万円ほどと試算されたが、現在は1匹あたり1,800円ほどにまでコストダウンすることに成功している。完全養殖のウナギのかば焼きを試食した鈴木農相は美味しいという言葉しか出てこないなどと評価した。マリノフォーラム21の廣野会長は今後の事業拡大に期待しているなどとした。老舗ウナギ店では年間国産ウナギを約40トン仕入れているが供給の不安定さが悩みの種であった。完全養殖のウナギの販売が始まったことについて会社にとっても客にとっても良いことばかりなどと伝えた。完全養殖ウナギの1匹あたりのコストは今後800円まで下げることを目指すとしている。
