インドの首都ニューデリーにある日本語学校。生徒たちは口々に日本の企業で働きたいと話す。一方、通信教育大手ベネッセHDのインドオフィス。大国へと成長したインドが学校教育を強化する新たな政策を打ち出したことなどを受けて去年インドに進出を果たした。今年中国を抜いて人口が世界一となったインド。経済は急成長を続けている。そのため、多くの日本企業がインドに進出し、今や1400社以上がインドでビジネスを展開している。しかし、そこには大きな壁も。貧困が今も続くインド。国民1人当たりの年間所得は30万円程度に過ぎない。むき出しの格差を撮影していると、人々が給水車に殺到する様子が見られた。こうした貧困の現実こそが日本企業にとっての壁。価格の安いものが好まれ品質は高いけど値段も高い日本製品はインドでは競争力を欠いてしまうという。