番組に寄せられた視聴者の意見の中から今週は、アメリカの大きな変化がかいま見えたニューヨーク市長選挙について紹介する。ニューヨーク市長選挙で当選したのは、民主党のゾーラン・マムダニ氏。1年程前までは無名と言ってもよかった人物が一気にアメリカ最大の都市のトップに躍り出た。注目を集めたのは34歳という若さや、イスラム教徒であることそしてアフリカのウガンダ出身というユニークなバックグラウンドからだけではなく「民主社会主義者」を自認していたからだ。民主社会主義者についてマムダニ氏は「今あった尊厳を持って市民が生活できるよう必要なものを提供する」と語っている。その言葉どおりマムダニ氏は家賃の値上げ凍結、保育や市営バスの無料化そして、最低賃金の2倍近い引き上げだ。こうした訴えはインフレなどで生活費が高騰し苦しい生活を送る多くの市民の心をつかんだ。マムダニ氏が主張する民主社会主義はより公正な富の再分配を意味している。つまり、富裕層により課税することで財源を生んでその財源で、家賃の値上げ凍結やバスの無償化といった一般の労働者の生活のコストを下げると主張したマムダニ氏の政策が、ニューヨークの有権者に受けたという。
アメリカでは「社会主義」や「共産主義」という言葉、一般的にはネガティブな意味を持つ。冷戦時代に覇権を争ったソビエト連邦を想起させるから。国家がすべてを管理し物資や食料の不足すら招いた体制。だからこそトランプ大統領はマムダニ氏を「共産主義者」と批判している。しかしアメリカのシンクタンクが今年3月に行った世論調査で、社会主義の考え方についてどう思うかと聞いたところ、若い人ほど好ましいと考えていることがわかった。マムダニ氏が掲げた民主社会主義は、若者にとっては決してネガティブな言葉ではなく、行き過ぎた貧富の格差を是正する富の再分配と、ポジティブに受け止められている。マムダニ氏に投票した人の割合を見ると30歳以下では78%、30歳から44歳でも66%。年を重ねるごとに減っており、先ほどの社会主義にとって好ましいと考えている人の割合と重なっている。生活コストの高騰にあえぎ貧富の格差が拡大する中で社会主義的な考え方に心を寄せる若者たちがマムダニ氏の当選に後押しした。一方、マムダニ氏を巡ってはその政策の実現性が疑問視され大衆受けする政策を訴えるポピュリストだという批判されることすらある。マムダニ氏はトランプ政権へのアンチテーゼとなり民主党を勢いづけるのかそれとも、公約を守れず新たな政治への幻滅を生むのか。その真価が問われるのはこれからだ。
アメリカでは「社会主義」や「共産主義」という言葉、一般的にはネガティブな意味を持つ。冷戦時代に覇権を争ったソビエト連邦を想起させるから。国家がすべてを管理し物資や食料の不足すら招いた体制。だからこそトランプ大統領はマムダニ氏を「共産主義者」と批判している。しかしアメリカのシンクタンクが今年3月に行った世論調査で、社会主義の考え方についてどう思うかと聞いたところ、若い人ほど好ましいと考えていることがわかった。マムダニ氏が掲げた民主社会主義は、若者にとっては決してネガティブな言葉ではなく、行き過ぎた貧富の格差を是正する富の再分配と、ポジティブに受け止められている。マムダニ氏に投票した人の割合を見ると30歳以下では78%、30歳から44歳でも66%。年を重ねるごとに減っており、先ほどの社会主義にとって好ましいと考えている人の割合と重なっている。生活コストの高騰にあえぎ貧富の格差が拡大する中で社会主義的な考え方に心を寄せる若者たちがマムダニ氏の当選に後押しした。一方、マムダニ氏を巡ってはその政策の実現性が疑問視され大衆受けする政策を訴えるポピュリストだという批判されることすらある。マムダニ氏はトランプ政権へのアンチテーゼとなり民主党を勢いづけるのかそれとも、公約を守れず新たな政治への幻滅を生むのか。その真価が問われるのはこれからだ。
