- 出演者
- 辻浩平 藤重博貴
オープニング映像とオープニングの挨拶。
「インド首都で爆発テロの可能性は」などのニュースラインナップを伝えた。
インド・ニューデリーで昨夜車が爆発し、8人が死亡した。ニューデリー支局・松本が伝える。爆発は世界遺産「赤い城」の西側を走る道路で発生した。現場近くには繁華街があり、帰宅ラッシュや買い物客などで賑わっていた。捜査当局はテロ事件の可能性も視野に入れて調べている。警察はこれまでに何者かが乗車していた車が地下鉄の駅の出入り口にゆっくりと近づき爆発したと明らかにしている。モディ首相はきょう、訪問先のブータンで演説し、「事件の背後にいる共謀者には決して容赦しない」と述べ、あすにも緊急の閣議を開くとしている。
インドの隣国、パキスタンのイスラマバードでも爆発があり、少なくとも12が死亡、27人がけがをした。ナクビ内相によると犯人は当初、裁判所に入ろうと10分ほど様子をうかがっていたが中に入れず、警察車両を狙い爆発物を爆発させたという犯人による自爆攻撃との見方を示した。アフガニスタンとの国境付近で過激派組織による越境テロへの対策を進めているパキスタン政府に反発を強めるアフガニスタンのタリバン暫定政権との間で緊張が高まっている。パキスタン・ハワジャ国防相はSNSに声明を投稿し、タリバンの支援を受けた過激派による犯行との見方を示唆した。
去年、過激派組織を率いてアサド政権を崩壊させたシリア・シャラア暫定大統領がシリアの首脳として初めてアメリカのホワイトハウスを訪れ、トランプ大統領と会談した。トランプ大統領は暫定政府への協力を惜しまない考えを示した上で、シリアと隣国イスラエルとの関係改善を図っていると強調した。シャラア氏はかつてイラクのアルカイダのメンバーとしてイラク戦争に参加し、アメリカ軍に拘束され5年間イラクの刑務所で過ごした経験を持つ。会談前、シャラア氏と米軍幹部がバスケットボールを楽しむ動画が投稿された。シリアの情報相は歴史的な訪問はシリアとアメリカの新たな段階と国際舞台への完全なる復帰を示すものとして国際社会への復帰をアピールしている。
10日、トランプ大統領の娘婿・クシュナー氏がパレスチナのガザ地区での停戦をめぐってイスラエル・ネタニヤフ首相と会談した。イスラエル首相府報道官によると2人は停戦や人質の解放含む第1段階について話し合った。先月10日に停戦したあともイスラエル軍はハマス側の合意違反を主張し散発的な攻撃を行っていて、10日もガザ地区南部で部隊に接近してきた2人を排除したと発表した。ガザ地区保険当局の発表によると停戦後の死者は242人になったという。
イスラエルとハマスの停戦から1カ月がたった。飢饉の状況を示す、MUAC(上腕中部周囲)のベルトの紹介。シーラちゃん(11カ月)は極度の栄養失調で7月73mmだった。今年8月までのガザ地区の極度の栄養失調の子どもはガザ全体で約1万2800人(イギリス医学雑誌「ランセット」)。イスラエルとハマスの停戦発効により、合意では大量の支援物資がガザに搬入されることになっている。直近のシーラちゃんは121mmになったが、中程度の栄養失調。ガザ地区当局では今月6日、1日辺り支援物資を積んだトラック600台の予定だったが171台と3割程度という。
ニューヨーク市長選挙に当選したマムダニ氏。一方でMAGA派の活動が活発になっている。MAGA派代表格・活動家・チャーリー・カーク氏が9月銃で撃たれ、亡くなった。カーク氏と親交があったフィル・ライマン元ユタ州議員に話を聞く。事件のショックで立ち直れていないという。「憎悪が分断を生んでいる。今後長い間子供たちに重大な影響を与えるだろう」と話した。カーク氏の追悼式典にはトランプ大統領も出席した。事件後、カーク氏が創設した保守団体では参加者が急増しているようだ。多くの若者の姿がある。団体によると、約1カ月半で拠点が3倍ほど増加し、100万人近く新たな参加者がいる。アリゾナ州の本部・ターニング・ポイントUSAを取材する。番組収録、政治活動のグッズを制作している。「ターニング・ポイントUSA」幹部・アンドリュー・コルベット氏は「全国各地や地元から人を招いていろんな活動をしている」という。番組では保守的な考えを発進、リベラル派への批判を強めている。カーク氏の番組の司会を引き継いだコルベット氏は“「アメリカを再び偉大にする」MAGAの思想こそが若者を力づけられるメッセージだ”と主張している。
団体では若者の草の根の活動も展開している。毎週、パンフレット、若者受けするグッズを配り、SNSの登録や大学でのイベントを紹介する。影響力を持つ若者も増えている。ユタ州・大学生・カイ・シュワマーさん22歳は5年前から政治についてネット配信している。インスタグラムやXなど登録者数は3万人余りだ。シュワマーさんは、ニューヨーク市長選挙などで民主党左派が躍進する中、“トランプ大統領のもとで保守が結束し、次の選挙につなげることが何よりも重要”と考えている。シュワマーさんたちは、来年の中間選挙に向け学生の政治参加を促すにはどうしたらよいか話し合った。シュワマーさんは若者が積極的に政治参加する重要性を実感しているという。
保守のカリスマ・カーク氏の影響力がなくなっても尚、一層広がっているように感じる。一方、トランプ大統領に反発するリベラル側の動きも強くなっている。「NO KINGS」というデモが全米各地で行われた。アメリカ国内の分断が以前にもまして強くなっている。
先週、ニューヨーク市長選挙でリベラルのマムダニ氏が当選。後押ししたのはリベラルの若者である。きょうは保守的な若者をみた。若者の現状に対する不満や懸念を汲み取って受け皿になっているという共通点がある。マムダニ氏は物価高騰の中生活に苦しむ若者の声に応えると訴えてきた。トランプ大統領の支持者たちは大学などリベラルな思想や多様性を重視する現状に反発、保守の価値観に居場所を求めている。アメリカの分断が深刻化する中で若者の不満がどのような原動力となるかはこれからさらに注目だ。
100年の歴史を持つ南京大学の学食で登場した新メニューは1杯2万円以上のタラバガニ。食堂スタッフ曰く、4人の学生が注文し、1杯売れたという。1尾3400円以上のロブスターや1個200円の生牡蠣も登場。SNSで喜ぶ学生もいるが高級料理を学食で出すのは不適切という声も相次いだ。ネット上で議論が大きくなる中、大学は学食にふさわしいより庶民的なメニューを用意したとコメントした。
全米各地で紅葉している。ミシガン州、ワシントン州郊外、コロラド州、朝日を浴びて輝く紅葉のニューハンプシャー州、テネシー州、落ち葉の山にジャンプする犬のメーン州の紹介。
11月11日は独身を連想させる数字「1」が4つ並ぶことから「独身の日」と呼ばれている。毎年、ネット通販各社が大規模なセールを展開。中国ではいま、景気の減速を背景に消費者の節約志向も強まっている。浙江省のネット通販会社で力を入れているのが「ライブコマース」。ライブコマース用のスタジオは去年の2倍、約50に増やした。金価格の値上がりを見越し、装飾品の購入者も増えている。9月の小売業の売上高は、去年同月比3%増にとどまり、伸び率が4カ月連続で縮小。日本の大手ガス機器メーカーは上海で製品を展示する催しを開催し、製品の写真や動画をSNSに投稿するよう呼びかける。料理教室などを定期的に開催し、製品をアピールしている。リンナイ現地法人の北田雄一社長は「体験された方に感想を伝えてもらえることはマーケティングにおいて重要」と話した。
江蘇省にある医療関連機器メーカーでは、人工皮膚を作る技術を 応用して開発した保湿パックを開発している。試作品をエステサロンなどに提供し、消費者の反応を製品に反映させ他社と差別化を図り、高価格帯で売り出す戦略。医療関連機器メーカーの単継飛CFOは「完全な状態で市場に打って出て製品が発売されれば、すぐに人気となるだろう」などと話した。浙江省のネット通販会社では、「独身の日」のセール期間の売上目標は約650億円。ネット通販会社の馮星CEOは「成長の余地はまだ十分にある」などと話した。
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古代文明の遺産が豊富なエジプトの観光産業は、再び外貨収入の大きな柱となりつつある。今月には大エジプト博物館が正式にオープンした。約840億円を日本がODA(政府開発援助)で融資。古代の王朝にまつわる出土品など合わせて10万点以上を収蔵。記念式典ではシシ大統領が「私達は歴史に新たな1章を開く」と挨拶した。エジプトは「アラブの春」が起きた2011年以降、治安が不安定化し観光客が激減。コロナ禍では厳しい状況が続いた。2022年以降、観光客はようやく回復し業界は活気を取り戻している。観光客は去年、過去最多に達した。大エジプト博物館のアフマド・ゴネイム館長は「(開館で)エジプトを訪れる観光客は増加するだろう」と期待を示した。ピラミッドエリアでは、民泊など新たなビジネスを模索する動きも出始めた。民泊オーナーのムハンマド・ハッターブ氏は「エジプトの観光客の流れをピラミッド周辺地域全体に広げていきたい」などと話した。観光客の増加に伴い課題となっているのがガイドの人材確保。旅行会社では自社でガイドを育成している。ヤセル・ムスタファ社長は「ぜひ日本人に昔のエジプトも現代のエジプトも経験してもらいたい」と話した。
エジプトでは新しい博物館への期待が高まっている。博物館は外国人観光客だけでなく様々な世代のエジプト人も訪れており、とても賑わっていた。特にツタンカーメンの黄金のマスクは大人気。初めての週末にはチケットの販売が制限される事態になった。
民泊に加えて観光ガイドなど新たなビジネスも活発。エジプトの観光産業の見通しはさらなる拡大が予想される。政府としては2028年までに2倍近い3000万人の観光客の誘致をしたい考え。ピラミッドエリアを中心に各地で再開発も進んでいる。大エジプト博物館の開館をきっかけに、エジプト全体に経済的な恩恵をもたらすことができるかが注目されている。
アメリカで与野党の対立から新たな予算案が成立せず政府機関の一部閉鎖が過去最長となる中、議会上院で連邦政府の当面の資金を確保するためのつなぎ予算案が可決された。議会上院では、野党・民主党が予算案に医療保険の補助延長を盛り込むよう要求する一方、与党・共和党は「不法移民に医療保険を提供しようとしている」などとして対立が続いてきた。その後の協議でトランプ政権が実施した政府職員の解雇撤回の条項などが盛り込まれ、民主党の一部の議員が賛成に回った。つなぎ予算案が議会下院で可決されれトランプ大統領の署名をへて成立すれば、政府機関の閉鎖は解除されることになる。
