外国為替市場では午前中、円安がさらに加速して1ドル160円台に。午後には一転して円高方向に変動し、1ドル154円台になった。円相場の急速な動きに、市場関係者の間では政府日銀が市場介入を実施したのではないかという観測が出ている。ロンドン市場に入って現在は1ドル156円台前半での取り引きとなっていて、大きな動きはみられない。市場関係者は政府日銀が市場介入をしたのかどうか疑心暗鬼になりながら神経質な取り引きが続いている。ことしに入って進んでいた円安の動き。先週26日の日銀の金融政策決定会合の結果を受けてさらに強まった。日銀が今の金融政策の維持を決めたことに加えて、会見で植田総裁が円安への対応などを巡って踏み込んだ発言を行わなかったという受け止めが広がったことで円相場は大きく値下がり。こうした結果などを受けてニューヨーク外国為替市場では1ドル158円台まで円安が進んだ。週明けのきょうアジアの外国為替市場では円安がさらに加速。米国のFRBが今月30日と来月1日に金融政策を決める会合を開くが、この内容次第では米国の早期の利下げ観測がさらに後退し、円安が一段と進む可能性がある。三菱UFJ銀行・井野鉄兵チーフアナリスト、財務省・神田財務官のコメント。(中継)ロンドン。
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