6日のニューヨーク株式市場では、東京市場で日経平均株価の終値が3200円余りの過去最大の上昇となったことが安心材料となって、世界的な株安に歯止めがかかるのではないかとの見方が広がった。ダウ平均株価は、前日まで投資家がリスクを避けようと株式を売る動きが加速したことで3営業日連続で値下がりし、この間の下落幅は2100ドルを超えたが、6日はリスクを避ける動きが後退したことで一転して値下がりした株式を買い戻す動きが強まり、ダウ平均株価は一時、700ドルを超える大幅な値上がりとなった。終値は前日に比べて294ドル39セント高い3万8997ドル66セントだった。ハイテク関連銘柄の多いナスダックの株価指数も1%の上昇だった。市場関係者は“米国の景気減速への懸念が行き過ぎだったとの見方も出て投資家の間に広がった動揺は落ち着いてきている。東京市場の日経平均株価の記録的な乱高下や金利が低い円の調達によって行われていた取引が、日銀の利上げと円高の進行で継続できなくなったことがニューヨーク市場の株価の不安定な値動きにつながっている”と話している。
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