ニューヨーク証券取引所から東海東京証券アメリカ・芝田達裕が解説。29日のニューヨーク株式市場について。芝田さんは「発表されたJOLTSの9月の求人件数は予想以下で労働市場の軟化を示した。住宅価格指標はFHFA、ケースシラーともに予想以上で、新規の住宅購入には難しい環境が続いていることが示されている。住宅デベロッパー・DRホートンが金利の高止まりが需要を抑制しているとして、予想を下回る決算を発表し下落。大統領選挙の争点ともなっている住宅市場の活性化の課題を再認識する形になった。週後半に向け重要な決算や経済指標の発表が続くことから、市場全般は神経質な動きに終始。注目はウランETF(上場投資信託)。この2か月で資金が流入。8月末比24.3%の急伸。AI(人工知能)データセンター増設で電力需要が拡大する中、クリーンで安定的な電力供給減となり得る原子力発電所の再稼働や新設に期待が集まっていて、燃料源のウランの価格上昇につながっている。ウランETF(URA)主な構成銘柄はカメコのような鉱山会社株などを組み入れており、直接投資が難しいウランへの代替投資として注目されている。この上昇が来年につながるか注視している」などと述べた。
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