日本生命NY投資現地法人・今真一郎さんの解説。去年から流行している鳥インフルエンザの影響で、卵の供給不足が深刻化している。アメリカの農務省によると、今年初めの時点で国内で飼育されている鶏の数は約3億7千万羽と1年前から2%減少。鳥インフルエンザの感染拡大による殺処分の影響もある中、去年12月は約1320万羽、今年の1月も約2110万羽が死亡した。これによって、一部のアメリカのスーパーマーケットでは卵の品切れが頻発していて、顧客の卵の購入数が制限されている。また、供給不足が価格の高騰を招いている。足元ではトランプ政権の関税政策などを背景に、インフレ懸念が再燃。1ダースあたりの価格は、4月から6月期に平均で2.5ドルまで落ち着くと農務省は予測しているが、足元の供給不足でインフレ懸念がさらに高まれば消費者の心理が冷え込む可能性があり、その波及効果に注意が必要とのこと。
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