ニューヨークから野村グループ・関原奈央に話を聞く。先週、AI新興企業のアンソロピックの新機能に関する報道を受け、サイバーセキュリティー関連株が下落する場面があった。アンソロピックの約3000件の内部データが、公開データキャッシュ上に誤って放置されていたことが明らかになり、未発表のAIモデル「クロード・ミトス」に関する情報が流出した。報道によると、最新モデルは従来の最上位モデルと比較してサイバーセキュリティー分野において高スコアを記録したとされている。一部の投資家は、従来のサイバーセキュリティーサービスへの需要を減少させるのではないかとの懸念を強め、報道直後のサイバーセキュリティー関連銘柄の株価は大幅下落となった。AI脅威論の対象がサイバーセキュリティー分野にも広がったとも捉えられるが、短期的なマインドの悪化に過ぎない可能性もある。今後、AIモデルをハッカーなどが悪用することで、サイバー攻撃自体も高次元になり、各企業はサイバーセキュリティーへの支出を増加させる可能性もある。顧客企業の支出が増えると、セキュリティー関連銘柄の業績に直結し、追い風になり得る。顧客企業の中には、複数のベンダーから高度な機能を提供できるより良いベンダーに統合する動きもみられる。アンソロピックは一部企業に「ミトス」への早期アクセスを認め、協業的な取り組みを進めているとも報じられている。今後、アンソロピックの公式発表で一気に勝ち組となる企業が現れる可能性もある。
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