円安の流れが再び強まり、円相場はきょう1ドル155円台まで下落した。円相場は先週、為替介入とみられる円買いなどで一時1ドル151円台まで円高が進んだが、日本と米国の金利差が当面の間縮まらないとの見方が改めて広がり、再び円を売ってドルを買う動きが強まった。日銀・植田総裁はきょうの国会で「円安の動きを十分に注視している」などと述べ、改めて市場をけん制した。また「過去の局面と比べて為替の変動が物価に影響を及ぼしやすくなっている」との認識を示し、円安が物価上昇につながりやすくなっていることを示唆した。現在の円相場は155.23円で推移している。