岡三証券NY・荻原裕司さんに話を聞く。30年住宅ローン金利は昨年後半には8%近くまで上昇していたが、先週は6.54%と昨年5月以来の水準まで低下している、これを受けアメリカでは足元でローンの借換え申請が急増し2年ぶりの高水準をつけた。購入のためのローンの申請は住宅価格の高騰と在庫の少なさもあり依然として低迷している。今後、ローン金利が6.5%を下回って推移すれば購入の動きが活発化するとの指摘もある。8月 NAHB住宅市場指数は今年最低の水準だったが、6カ月先の売上見通しは改善していて金利低下への期待感がうかがえるとのこと。ホーム・デポの決算は既存店売上高が7四半期連続の前年割れ、通気見通しを下方修正など低迷が目立ったが、ホーム・デポのCFOは「顧客は金銭的に余裕がある、支出を先延ばししているだけ」などとして厳しい環境も直に好転するとの考えを示している。アメリカの住宅の平均築年数が40年と老朽化が進んでいて、リフォームへの潜在需要が蓄積している点にも注目している、ハーバード大学が算出するデーターによると、リフォーム支出の底は今年の10月~12月でその後は回復に向かう見通しだが、金利低下により回復が早まる可能性も高まっているのではないかと思うとし、「住宅市場が本格的な回復に至るまでにはまだ時間がかかると思うが利下げが始まれば次第に活発くなっていくと考えている」と話した。