下関市では海外でのフグの消費を拡大しようと、フグの仲卸業者などで作る組合が毎年、米国・ニューヨークにトラフグを出荷している。市内の水産会社では今シーズンの出荷が始まり、真空の冷凍パックに入れた最高級のトラフグ約300キロを発泡スチロールの箱にこん包していた。水産会社によると、米国ではフグは毒を持つ魚というイメージが強く、出荷の際には毒が完全に取り除かれたことを示す保健所の証明書を添えているという。トラフグは、福岡から羽田を経由して米国・ニューヨークに空輸で届けられるということで、組合によると今シーズンも来年春までに例年並みの約1トンの出荷を見込んでいる。