国連総会の決議そのものには法的な拘束力はない。先週パレスチナがイスラエルによる占領政策に終結を求める決議を提出した。国際司法裁判所が占領政策が違法だとする意見を出したのを受けて、国連総会が賛成多数で決議された。これまでと違うのは、裁判所の決定に基づく決議だということ。これからも総会に訴える動きが増えていく可能性がある。紛争当事国が投票を棄権すると同時に、安保理の決定は常任理事国の同意投票が必要となる。ロシアは同意が必要だと解釈されている。おととしには、これを拒否権の濫用だという共同声明を50カ国が出している。国連は来年80周年を迎える。