米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)は現在4.75%を上限としている政策金利を0.25%引き下げ4.5%を上限とすることを決めた。9月と11月に続く、3会合連続での利下げ。また、FRBは来年は1年間で2回利下げを行うという見通しを公表した。9月に示した前回の見通しでは、1年間に4回の利下げを見込んでいたが、根強いインフレが続いている状況を踏まえて、利下げを急がない姿勢に転換した。FRB・パウエル議長は「金融政策は大幅に緩和的になった。政策金利のさらなる引き下げはより慎重に進めていく」「我々はあらかじめ決められたコースを進むわけではない」とも述べ、物価や労働市場の動向を慎重に見極めながら、利下げを進める姿勢を強調した。利下げペースが鈍化するとの見通しを受け、ニューヨーク株式市場ではダウ平均株価が急落し下げ幅は1100ドルを超えた。50年ぶりの10営業日連続の下落。また、けさの東京市場でも日経平均株価は一時700円以上値下げする場面があったが、その後、下げ幅を縮小している。