ノボノルディスクファーマ社の肥満症治療薬「ウゴービ」が今日から販売開始となった。週1回腹などに注射し体重や腹囲など減少する効果が期待でき、最大68週間投与することが可能である。日本人の治験では68週間投与した結果、体重が平均13%減少した。肥満は太っている状態のことで、BMI25以上ある方が肥満に当たり2019年の調査では20歳以上で男性の3人に1人、女性の5人に1人が肥満に当たる。肥満症は肥満の条件に加え高血圧や2型糖尿病などの健康障害が1つ以上あるか内臓脂肪蓄積がある人に当たる。20歳以上で肥満症と診断され、高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれか1つに当たっており、運動療法や食事療法をしても十分な効果がなく、BMI35以上もしくはBMI27以上で肥満に関連する健康障害が2つ以上ある方がウゴービが使える。胃腸の動きを弱め満腹感が持続するなどの食欲抑制効果があり、体重を減らす効果が期待できる。専門医の資格を持つ者が正しく治療に用いるため使用が厳しくされているという。ウゴービが出る前の同じ成分の糖尿病治療薬の段階でも同程度体重減少効果はあり、今回は肥満症に対し保険適用を取り治療が必要な方に痩せさせようというものである。自由診療だと自由に処方できてしまう。ウゴービは冷や汗などの低血糖・吐き気・腹痛・便秘などの副作用があり、急性すい炎の可能性もある。