先週の国連総会で演説した人物。強権的な政権が崩壊したばかりのバングラデシュ暫定政権最高顧問・ムハマドユヌス氏。ノーベル平和賞を受賞した経歴も持つユヌス氏がどう民主的な国造りを進めるのか。NHKの単独インタビューで決意を語った。新たに国のかじ取りを任されたユヌス氏。経済学者として、かつて貧しい人たちに無担保で小口の金を貸し出す銀行を創設。貧困撲滅への活動が評価され、ノーベル平和賞を受賞した。しかし今、その母国は混迷のさなかにある。前の政権では激しい人権侵害が続き、先月、若者などの抗議活動を受け崩壊したが、学生など1000人以上が死亡したとされている。この日、ユヌス氏が見せてくれたのは抗議活動で犠牲になった学生などを描いた本。彼らの遺志を継ぎ、政策決定にも若い世代を関与させたいとしている。最大援助国の日本には「この重要な時期、支援を期待したい」とメッセージを送った。