広島市の平和公園では今日も訪れた人たちが犠牲者を追悼していた。高校生が描いた原爆の絵の展示も始まっている。原爆ドーム前では、授賞式の日に合わせて被爆者団体などが集まり、核兵器廃絶の思いを新たにした。2歳の時、爆心地から5kmの自宅で原爆に遭った長崎の被爆者・長野靖男。今日は修学旅行で熊本から長崎を訪れた小学生に自身の体験を語り、原爆の悲惨さやすでに亡くなった被爆者の苦労なども伝えた。今回のノーベル平和賞ではこうした被爆者の地道な証言活動が評価されている。核兵器のない世界を作るという被爆者の願いが今日も長崎から広がっている。